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USB over Wi-Fi:USBデバイスをワイヤレス接続する方法

Editorial Team Editorial Team Nov 18, 2025
USBは外付けストレージ、ウェブカメラ、プリンターなど多種多様な周辺機器をPCにつなぐ技術として、家庭でもビジネスでも広く利用されています。

最近では、USBデバイスを物理的にケーブル接続せず、Wi-Fi越しに利用したいという需要が高まっています。USB over Wi-Fiを使えば、リモートワークの効率化、ケーブルの削減、そして複数デバイス間でUSB機器を共有できます。

この記事では、任意のUSBデバイスをワイヤレス化し、スケーラブルで柔軟なUSBワイヤレス環境を構築する方法を、ハードウェアとソフトウェアの両面から解説します

ハードウェアで実現するUSBワイヤレス接続

ハードウェアベースのUSB over Wi-Fiソリューションは、インターネット接続や追加ソフト不要でUSB機器をワイヤレス共有できます。代表的な機器には、ワイヤレスUSBハブ、USB延長装置、USBドングル、Raspberry Pi USBサーバーなどがあります。

“ケーブル不要で設定が簡単”というメリットがあり、安定性を重視する個人ユーザーや企業ユーザーに向いています。以下に効率的なハードウェアソリューションを紹介します。

ワイヤレスUSBハブ

Silex DS-520AN

ワイヤレスUSBハブは、USBプリンターやUSBメモリなどのデバイスをWi-Fi経由で他のPCから利用できるようにする集中管理型ハブです。


例:Silex DS-520AN


ユースケース:


  • USBドライブを複数ユーザー間で共有
  • 複数PCからワイヤレスでUSBプリンター・スキャナーを利用

icon pros 長所:

  • 幅広いUSBデバイスに対応
  • 設定が簡単(ほぼプラグ&プレイ)
  • オフィス利用に最適

icon cons 短所:

  • 専用ドライバーが必要な場合がある
  • 従来型のUSBハブより高価
対象ユーザー: 家庭・オフィスで複数USBをWi-Fi共有したい人

Wi-Fiエクステンダー/USB over Ethernet

Wi-FiエクステンダーやUSB over Ethernetデバイスは「USB-over-IP」機器とも呼ばれ、USB信号をネットワークデータに変換してWi-FiまたはEthernet経由で送信します。


例:IOGEAR GUWIP204


ユースケース:


  • 建物内の異なる部屋・階でUSBオーディオ機器を使用
  • バーコードスキャナーや監視カメラをPCから離れた場所に設置

icon pros 長所:

  • 長距離接続に強い
  • より安定かつ安全

icon cons 短所:

  • 電源や追加設定が必要な場合がある
  • 物理的にかさばる
対象ユーザー:

  • 長距離でUSB機器を利用したい
  • 産業系/オフィス系のリモート周辺機器運用
  • Ethernet環境を活用したい企業

ドングル/ワイヤレスUSBケーブル

“ワイヤレスUSBケーブル”という言葉は誤解されやすい概念ですが、実際は以下のような構造です。


  • USB over Wi-FiブリッジをPCに接続
  • USB信号をワイヤレス化
  • 受信側USBアダプタが無線信号を受信
  • 受信信号をUSB入力に再変換

多くの場合Bluetooth通信を使用します。


ユースケース:


  • 教室でワイヤレス書画カメラを使う
  • 部屋の中でUSBウェブカメラを無線化

icon pros 長所:

  • ケーブル不要のシンプル構成
  • ネットワーク設定不要

icon cons 短所:

  • 通信距離が短い
  • 市場に残っている製品が少ない
  • 1デバイス専用
対象ユーザー: 近距離の単体USBケーブルを置き換えたい個人

Raspberry Pi USBサーバー(USB/IP)

DIYタイプのUSBワイヤレス化手法で、Raspberry PiをUSB-over-networkサーバーとして利用します。USB機器をPiに接続し、USB/IPプロトコルでWi-Fi共有します。


Linuxのみ対応


ユースケース:


  • スマートホームのUSBセンサー利用
  • 自宅ネットワークでUSB HDDを共有

icon pros 長所:

  • 高カスタマイズ性
  • 柔軟性・低コスト

icon cons 短所:

  • セットアップに時間がかかる
  • Linuxやネットワークの高度な知識が必要
対象ユーザー:

  • 開発者・研究者
  • Linuxユーザー
  • コストを抑えつつ自由度を求める人

ソフトウェアで実現するUSBワイヤレス接続

ソフトウェアソリューションは、リモートアクセスやクラウド環境でも使える柔軟性が魅力です。ローカル/インターネット越しに複数USBデバイスを共有でき、安全性や機能性にも優れます。

ホームスタジオ機材へのアクセスから企業のリモート管理まで、幅広い用途で活躍します。

以下は主要なソフトウェア方式です。

USB Network Gate を使ってUSBをワイヤレス化する

USB Network Gateのようなソフトウェアを使うと、USB機器をネットワーク上の任意PCで利用できます。世界中のリモートユーザーとも共有可能です。USB over Ethernetソフトは追加ハード不要で同時アクセスも実現します。

USB over WiFiソフトを試す
最大10台のデバイスを接続できます。

ユースケース:

  • USBライセンスキーやセキュリティドングルへのリモートアクセス
  • サポート作業中にドライブ・プリンター・ウェブカメラを共有
ung
対応デバイス:

icon pros 長所:

  • セットアップが簡単
  • クラウド/リモートに対応
  • macOS / Linux / Windows対応

icon cons 短所:

  • ホスト・クライアント双方にソフトのインストールが必要

対象ユーザー: IT管理者、サポートチーム、リモートワーカー、マルチOS環境のユーザー

ワイヤレスUSB接続を作成する3ステップ

1
USB Network Gateをホストとクライアント両方にインストール
 USB Network Gateをホストとクライアント両方にインストール
2
USBデバイスをホストPCに接続し、共有を有効化
 USBデバイスをホストPCに接続し、共有を有効化
3
クライアントPCからWi-Fi経由で接続 → 直接接続と同様に利用可能
 クライアントPCからWi-Fi経由で接続 → 直接接続と同様に利用可能

FlexiHubでUSBをWi-Fi共有する

FlexiHubは、USBデバイスやシリアルデバイスをWi-Fi経由で共有するための直感的なツールです。ケーブルの多い作業環境を整理でき、ソフトウェアベースのUSBハブとして機能します。

ユースケース:

  • CNCマシンなどのシリアル機器へWi-Fi接続
  • 音楽制作のMIDI/USBオーディオ機材を遠隔共有
  • USBドングルを拠点間で安全に共有

icon pros 長所:

  • macOS / Windows / Linux / Android対応
  • USBとシリアル両方に対応
  • LAN/インターネット両対応
  • SSL暗号化で安全

icon cons 短所:

  • サブスクリプション型
  • フル機能にはインターネット接続が必要

対象ユーザー:

  • クラウドレベルのリモートUSBを求める専門職
  • 遠隔拠点を持つ企業
  • 長距離かつ安全にUSB機器へアクセスしたいユーザー

FlexiHubでUSBをワイヤレス接続する方法

1
FlexiHub公式サイトで無料アカウントを作成(必要ならデモモードON)
 アカウントを作成
2
すべてのPCにアプリをインストール
3
ローカル/リモート両側でログイン
 ローカル/リモート両側でログイン
4
リモートPCのデバイス一覧から目的のUSBを選び「Connect」
 リモートPCで、接続されたデバイスのリストに移動します

どのUSB-over-Wi-Fi方式が最適? → ソフトウェアが最も万能

ハードウェア・ソフトウェアどちらもメリットはありますが、セキュリティ性・柔軟性・拡張性の点でソフトウェア方式が圧倒的に優位です。

ソフトウェア方式が勝つ理由

  • 簡単セットアップ
    ケーブルも工具も不要。数分で接続完了。

  • 圧倒的な柔軟性
    3Dプリンター・スキャナー・タブレットなど幅広い機器をサポート。

  • クロスプラットフォーム
    Windows / macOS / Linux / Android / 仮想環境で動作

  • リモートアクセス
    地理的に離れた場所からUSB機器を使用可能。

  • 高度なセキュリティ
    SSL暗号化、2FA、セキュアなクラウドアクセス。

  • スケーラブル:
    ユーザーやデバイスの追加・削除が自由で、ハードの追加購入が不要。

  • 自動アップデート
    新OSやデバイスにも迅速に追随。

ハードウェア方式が適しているケース

以下の場合はハードウェアが有利です:

  • 非技術者で、即使えるプラグ&プレイが欲しい
  • 完全オフライン環境で動作させたい
  • 産業用途でネットワークが限定されている

結論

リモートアクセス・柔軟性・拡張性を重視 → ソフトウェア方式(FlexiHub / USB Network Gate)

オフライン・高いローカルセキュリティが必須 → ハードウェア方式

USB Network Gate
USBデバイスをネットワーク経由でリダイレクト
14日間の無料トライアル
ライセンス価格は $159.95
以下でご利用いただけます: