
VirtualBoxはデフォルトではUSBパススルー機能が制限されています。しかし、Extension PackとGuest Additionsを導入することで、この制限をある程度解消することができます。ただし、これだけではRDP(リモートデスクトップ)経由の仮想マシンへのUSBパススルーには対応できません。
この記事では、Extension Packの導入方法、仮想マシンでUSBを認識させる手順、そしてUSB Network Gateを使ってUSBデバイスをリモートのVirtualBoxセッションに転送する方法をご紹介します。
Extension Pack は VirtualBox に追加インストールできる拡張パッケージです。ベースパッケージ(GPLv3 ライセンス)とは異なり、Extension Pack は PUEL ライセンスで提供されており、使用に制限があります。ただし、USB パススルーを正常に動作させるには必要不可欠です。以下に VirtualBox で USB を使う方法を紹介します。
まず最初に、ユーザーを vboxusers グループに追加する必要があります。これは root 権限で「adduser [ユーザー名] vboxusers」と実行し、その後コンピューターを再起動してください。
次に Extension Pack をダウンロードします。VirtualBox のダウンロードページから入手可能です。VirtualBox を開き、ツール > 拡張機能 を選択します。「+」ボタンをクリックし、ダウンロードしたファイルを選択します。
インストール認証後、利用規約に同意すれば、インストールは完了し、VirtualBox で USB を利用可能になります。
※補足: ゲストマシンに Guest Addons をインストールすると、マウス操作や全体のパフォーマンスも向上します。
USB デバイスの接続に失敗する場合、VirtualBox は Extension Pack のインストールを要求しているか、そのデバイスが未対応であるか、または VM に設定された USB フィルターによりブロックされている可能性があります。
リモート VRDP 仮想マシンで USB デバイスを使用したいですか?それとも、VirtualBox の USB 機能が対応していない特殊デバイス(たとえば 3D スカルプト用マウス)を使いたいですか?どちらのケースでも、USB Network Gate が解決策になります。このユーティリティを使えば、あるマシンに接続された USB デバイスを同じネットワーク上の別のマシンに共有できます(仮想マシンも含む)。
USB Network Gate はプリンター、Web カメラ、ドングルなど多様なハードウェアをサポートするだけでなく、高度なセキュリティ機能(暗号化、パスワード保護、自動切断など)も備えています。NAT 経由でも動作可能です。USB Network Gate は多機能でありながら使いやすく、複雑な設定不要で全機能にアクセスできます。無料トライアル版もあり、購入前にお試し利用が可能です。